パレート図
値の大きい順に分析対象の項目を並べた縦棒グラフと累積構成比を表す折れ線 グラフを組み合わせた複合グラフで主に複数の分析対象の中から、重要である要素を識別するために使用されます


棒グラフと折れ線グラフの組み合わせ
パレート図の実際的な利用例
- 品質改善
製品の不良品の原因を特定し、そのうち最も多くの不良を引き起こしている要因に優先的に取り組む。
- 業務効率化
作業のボトルネックとなっている工程を特定し、その改善にリソースを集中する。
- クレーム分析
顧客からのクレームの原因を分析し、最も多い原因に対する対応策を講じる。
パレート図の出題例〈過去問題〉
- コールセンターの顧客サービスレベルを改善するために、顧客から寄せられたコールセンタ一対応に関する苦情を分類集計する。苦情の多い順に、件数を棒グラフ、累積百分率を折れ線グラフで表し、対応の優先度を判断するのに適した図はどれか。
- ABC分析で使用する図として、適切なものはどれか。

ABC分析とは、分析対象の項目をA・B・Cの3つのグループに分類することで、重要度や優先度の高い要素を明らかにする分析手法です!A・B・Cのグループ分けにはパレート図を用います!
- 製造業のA社では、製品の組立てに必要な部品を購買している。A社では、自社の収入金額全体に占める割合が大きい部品を、重点的に在庫管理を行う対象として選びたい。このとき利用する図表として、適切なものはどれか。
- 品質の目標に対し、不良が多く発生しているシステム開発プロジェクトがある。重点的に解消すべき課題を明らかにするために、原因別に不良の発生件数を調べ、図で表すことにした。このときに用いるのが適切な図は何か。

「重点的に解消すべき課題を明らかにするため」
「原因別に不良の発生件数を調べ」からパレート図の使用が適切と判断できます
- システム開発プロジェクトにおいて、テスト中に発見された不具合の再発防止のために不具合分析を行うことにした。テスト結果及び不具合の内容を表に記入し、不具合ごとに根本原 因を突き止めた後に、根本原因ごとに集計を行い発生頻度の多い順に並べ、主要な根本原因の特定を行った。
ここで利用した図表のうち、根本原因を集計し、発生頻度順に並べて棒グラフで示し、累積値を折れ線グラフで重ねて示したものはどれか。

これは棒グラフと折れ線グラフがキーワードだね!
特性要因図
特性(結果)とそれに影響を及ぼしたと思われる要因 (原因)の関係を体系的に表した図。
直接的な原因と間接的な原因に分別したり、真の問題点を明確にする効果がある。

図が魚の骨のように見えることから、フィッシュボーンダイアグラムとも呼ばれる。

頭の部分は「結果」
背骨の部分は「要因」になるよ
特性要因図の実際的な利用例
- 製造業の品質管理
例えば、不良品が多発している場合、その原因を「材料」「機械」「作業方法」「人員」「環境」などの要因で分類し、さらに各要因に関する具体的な原因を洗い出します。
これにより、最も重要な原因を特定して、改善に取り組むことができます。
- プロジェクト管理
プロジェクトの遅延や予算オーバーなどの問題を特性要因図で分析し、「スケジュール管理」「リソースの配分」「チームのコミュニケーション」などの要因を分類します。
- サービス業
顧客満足度が低い場合、問題の原因を「サービス提供者の対応」「施設の設備」「サービスの質」などの要因に分け、具体的な問題点を探し出すことができます。
特性要因図の出題例〈過去問題〉
ソフトウェアの設計品質には設計者のスキルや設計方法、設計ツールなどが関係する。品質に影響を与える事項の関係を整理する場合に用いる、魚の骨の形に似た図形の名称として、 適切なものはどれか。

魚の骨の形に似た図形ってのが大ヒントになるね!